<その2からの続き>
前回の記事で、「釜ヶ崎は物価が安い」というお話をいたしました。
体感だと、カマの外の1/2~1/3程度の値段で飲食ができる感じです。
今回は、私が実際に飲み食いした釜ヶ崎のグルメを紹介いたします。
<初日>
友人と合流して、JRのガード下にあったホルモン屋へ。
・ホルモン焼きそば(たしか300円くらい)
釜ヶ崎のホルモン屋にはありがちですが、フワ(肺)が多めです。安いのでしょうか。

・ホルモン焼き(100円)
一人前の量は多くないですが、ビールのアテにはぴったりです。


その後河岸を変え、韓国料理屋→おでん屋へ。
・おでん(2杯飲んでトータル1,000円くらい)
このお店はキャッシュオンでした。若干寒かったですが、熱いおでんが美味い。

<2日目>
カマの喫茶店で友人とモーニング。
喫茶は普通の値段です。

ここからは、べつの友人たちと合流して、釜ヶ崎のなかで飲食です。
・ホルモン焼き(100円)
このお店はうどんが有名なのですが、残念ながらうどんが品切れでした。

・塩辛で一杯
外面は角打ちのようでしたが、中は立派な立ち飲み屋でした。

また河岸を変えて、座って飲めるお店へ。
・茶碗蒸しとおでん
このお店は惣菜をセルフで取っていくスタイルです。惣菜は全品200円ほど、酒はコンビニとほぼ同じ値段。
レジでおねえさんが温めてくれます。

・惣菜と店内
あまり広くない店内でしたが、先客のおじさんたちは気のいい人ばかりで、席を譲り合いつつ飲んでいました。しかし時には「酒を飲ませろ!」と怒鳴りこみに来て追い返される方も(おそらく「ツケで飲ませろ」と要求していたのだと思います)。



・おでん
路地に面した立ち飲みのおでん屋さんです。
濃い味甘辛の出汁で煮たおでんはとても美味。
面する路地が非常に狭く、飲んでいる傍を自転車がビュンビュン通って行くのがスリリングです。


・ホルモン串(70円)とキモ(70円)
黙々とモツを焼くオヤジ、カッコいいです。



夜は少し場所を変え、JR関西本線の北側へ。
・ゆどうふ
豆腐と魚を出汁で炊いてあります。
お出汁を小碗で頂くのが乙。






3日目、またホルモン屋へ。
・1皿100円のホルモン焼き

・釜ヶ崎での年越しそば
どん兵衛でした……。

<4日目>
今日も今日とてみんなでモーニング。

・中華屋の台湾ラーメン
大阪でも名古屋の味が味わえる、いい時代ですね。

<5日目>
最終日の朝食は宮本むなしで締め。

釜ヶ崎、美味しいものが安く飲み食いできて非常に良い街です。ややホルモンに偏りがちな部分はありますが……。快適かどうかはともかくとして宿も安いですし、大阪滞在を安価に済ますには最適な場所だと思います。
世間では「危険」というイメージが強い地域なのかもしれませんが、ところ構わず写真を撮らない、大声で騒ぎ立てない、入ってはいけない場所に入らない、他人をジロジロ見ないなど、基本的なマナーさえ守っていれば、危ない目に遭うこともありません。
ただ、この町の歴史、今もここで一生懸命に生活している人がいるのだということは、自分自身常に忘れないようにしていきたいです。
次回訪れる際も、カマの住人に寄り添うような態度で滞在できればいいなと思いました。