私はお酒を飲んでしまいました

02.メンタルヘルスのこと
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妻にお酒の飲みすぎをたしなめられ、年明けから節酒をしていたのだが、昨日お酒を飲んでしまった。しかも、吐くまで痛飲してしまった。

ここ1週間ほど、なんだかストレスを感じることが多く、頭がパンパンに張っているような感じに襲われていた。血圧が異常に上がっているような、なにかの拍子に頭が爆発しそうな、そんな感じ。

ストレス、調子がいいころは、あまり感じない。しかし、調子が悪くなってくると、てきめんに感じるようになる。調子が悪くなると、ストレス感度が上がる。メンヘラの、メンヘラたるゆえんだろうか。

最近は、睡眠のサイクルが乱れていて、それに合わせて体調も悪化していた。ストレスを感じやすくなっていて、些細なことでもイライラするようになっていた。

昨日ちょっとしたこと、ほんのちょっとしたことなんだけど、自分にとっては致命的なできごとがあり、それで限界になって、半年続いた節酒の習慣を破ってしまった。

限界がきた、ムリになった途端、すぐお酒が飲みたくなったのは、結局(なんらかの)依存なんだろうな。非常にわかりやすかった。

世間で言われる「アル中」ほどではない。べつに、お酒を飲んで忘我する、暴力を振るうとか、法を犯すとか、そういうことは今までにない。だから「私はアル中じゃない!」と思い続けていた。しかし、心理的な面で、かなりアルコールに依存していることは間違いないようだ。

節酒を始めてからも、機会飲酒は何度かあった。主に、冠婚葬祭のときに限り、お酒を飲んでいた。だけど、あくまで機会飲酒に限っていて、昨日みたく突発的に飲みに行くのは、ひさしぶりのことだった。

昨日は、節酒を始める前とおなじ、ごくごく自然に、日常の一部として「イライラするし、一杯やるか!」のノリで、飲みに行ってしまった。「今日は飲むか~」と決めてからの行動が、あまりにもスムーズで素早かったので、自分でもおかしくなってしまった。

お酒を飲むときは、タバコも吸いたくなるので、途中のコンビニでハイライトを1箱買った。禁煙も、あわせて失敗である。その足で、近所にある立ち飲みの、やきとん屋に入った。

着席(立ち飲みだから席はないけどね)するとすぐ「ひさしぶりですね、元気?」みたいなことを言われた。ここは年明け前、浴酒していたときによく来ていた立ち飲み屋で、当時の思い出がよみがえってくる。「しまった」と思った。

レモンサワーと、串を何本か注文する。先に、レモンサワーが運ばれてきた。口をつけるが、とにかく濃い。レモンサワーなのに、レモンの味が一切しない。粗悪なアルコールの味しかしない。「コレだよな~!」と深くうなずく感覚である。以前は、これを5杯10杯と飲んでいたのかと思うと、複雑な気持ちになる。

粗悪なお酒でも、アルコールなので、酔うことは酔う。というか、粗悪なお酒ほど、イヤな酔い方をする。しばらくしたら、頭痛が治まらなくなってきたが、意地になってカウンターに立ち続けていた。

そのあと、串を追加したりして、1時間ほど立ち飲み屋にいたが、結局2杯しか飲めなかった。使ったお金も1,000円ちょい。飲まないのに居座るのも、いささか申し訳なくなって、コソコソと退店した。

おとなしく家へ帰ろうかと思ったが、身体はすっかりタバコ臭くなっていた。このまま妻と顔を合わせるのが気まずかったので、もう1軒ハシゴした。クラフトビールのお店へ行き、レーズンバターをつまみに、ビールを1杯飲んだ。

頭が焼けるようにヒリついてきて、意識が鋭敏になっていくのを感じた。経験上、こういう状態でのひとり飲みは、よくないということがわかりきっていた。なので、友人に連絡して、店まで来てもらい、晩酌がてら同席してもらった。趣味の話とかをしつつ、あと2杯ほど飲んだ。そのうち気持ち悪くなってきて、時刻はまだ早かったが、解散した。

日付が変わるころにコソコソと帰宅して、コソコソとシャワーを浴びて、コソコソとベッドに入ったら、猛烈な吐き気が襲ってきた。トイレに向かうが、空ゲップを繰り返すばかりで、なにも出てこない。

「もしや」と思い、水をたらふく飲んでみる。飲んだ水の量だけ、吐瀉物が出た。そのあとは、水を飲んでは、なにかの液体を吐く、人間ポンプごっこを繰り返して、真夜中にまでそれを繰り返して、ようやく眠ることができた。

今朝起きたら、お酒のおかげか、タバコのおかげか、頭がパンパンに張った感じが消えていた。あいかわらず気分は悪いが、気持ちはスッキリした気がする。昨日までは、しばらくまともに文章も書けなかったが、今日はスラスラと書ける。アルコールないし、ニコチンの機序だろうか。

朝ちゃんと起きてジムへ行き、喫茶店でコーヒーを飲みながら、今これを書いている。今まで、生活リズムが乱れがちで、気分もふさぎがちだったのが、お酒によって、改善したのだろうか。

そんなわけはない。お酒は、向精神薬じゃない。偶然、たまたまそうなっただけだ。たまたま体調が好転したからって、「お酒はいいぞ」「タバコはいいぞ」なんてことを言うつもりは、一切ない。お酒を飲んだところで、お金は減るし、身体もくたびれていく。悩み事は解決しない、解決を先送りにしているだけ。私がお酒を飲むメリットなんて、なにひとつない。

今回にしたって、イライラに流されてお酒を飲むよりも、ジムで身体を動かして汗を流したほうが、はるかにマシだったと思う。たぶん、それでも体調は好転していただろうし、そっちのほうが身体にいいし。ジムへ行くのすら面倒くさがって、お酒を飲んだ。私にとっては、お酒もタバコも、もっとも安易で最低な代償行為だ。

お酒を飲んでもタバコを吸っても、根本的にはなにも意味がない。ストレスの原因が消えるわけではないし、状況が好転するわけでもない。一時的に気分がよくなって、それで終わりだろう。

以前であれば、お酒でストレスを「紛らわす」「忘れる」みたいなことができていたのかもしれないが、多分今はムリだ。むしろ「ダメな自分」の輪郭が、はっきり浮かび上がってくる。より明瞭に、強いストレスを感じてしまう。

今回だって、せっかく半年間も、飲酒をコントロールできていたのに、これでもうダメ、ご破産だ。結局、自律心のなさ、意志の弱さ、セルフコントロールのできなさが明らかになっただけで、本当に気分が悪い。自分で自分に腹が立つ。ロクなものではない。

昨晩は、お酒に酔った勢いで、友人相手にくだを巻いていた。こんなくだらないことに、友人を付き合わせてしまったことも、反省しなければならない。酔った勢いで他人に向かって愚痴を吐き出すのなんて、最低だ。他人を感情のサンドバッグにして、打ちのめす行為だ。

だいたい私は他人の愚痴を聞くのが大キライなのに、それを人にやってどうするのか。論語にも「己の欲せざるところは人に施すことなかれ」と言うではないか。厳に慎むべきである。

長年お酒に頼ってきたツケが、今になって、まとめて回ってきているんだろう。正直に言うと、自分にとってお酒(とタバコ)以上に、有効なストレスケアの手段が、いまだに思いつかない。

「禁酒する」「禁煙する」と決めてから、もうしばらく経つ。普段は、飲めないつらさ・吸えないつらさは感じない。しかし、いざというときの逃げ場を奪われた不安のようなものは、常に感じていて、今回それがめでたく的中した。

今までは、酒癖が悪いほうではないと思っていたが、昨日は荒んだ気持ちに振り回されて、汚い言葉や粗暴な振る舞いをしてしまった。昨日のように、荒んだ気持ちから逃れるために、お酒を飲むのは危ない。

お酒についてはいくつか「前科」もあるので、「逃げるためのお酒」だけは、絶対に止めたい。止めなければならない。しかし、お酒しか、有効な逃げ道がない。酩酊のうちにしか、逃げ場がない。まだ、そう信じきっている自分自身がつらい。

実際に、昨日はストレスに耐えられなくなって、安易にお酒へ逃避してしまった。「私はアル中ではない」と思っていたが、この思考回路・行動習慣は、立派なアルコール依存症患者のものだと思う、おめでとう。

ひさびさに「悪いお酒」を飲んだが、やはりいいことなんて、ひとつもなかった。たくさん吐いたし、眠れなかったし、頭は痛いし……ストレスとかで頭がヒリついているときは、どうしてもお酒を飲みたくなる。でも、頭がヒリついているときこそ、お酒を飲むべきではない。こういうときにお酒を飲むのは、逃避でしかない。

いやまあ、たまには逃避も必要なんだろうけど……私は、お酒にそれを求めてはならないと、改めて実感した。どうしても代償行為が必要なときは、別のものを……たとえば運動とか、喫茶店とか、読書とか、そういうもので、ストレスケアをしていかなければならない。早く、お酒のかわりになるなにかを見つけたい。見つけなければならない。

以前出席した禁酒のセミナーで、「半年だろうと十年だろうと、禁酒を続けてきた期間の長さに意味はない。禁酒は一日一日の繰り返しなのだから」みたいな話を聞いた。そのとき同席していた人たちは、わりとハードな依存症患者ばかりだったので、「いや、私は、そこまでひどくないから」と思っていたが、誤解があった。

依存の程度は問題じゃなくて、依存していること自体が問題なんだ。そして、「お酒を止める」「依存を断ち切る」ということに対しては、「一口でも飲んだら終わり」という気構えで臨まなければならないのだろう。

今日から、また改めて、お酒を断っていく。そういえば最近は、「気分がいいから」という理由でお酒を飲む日があったりして、ずいぶん気持ちが緩んでいた部分があった。改めて「自分は、お酒を飲んではいけない人間です」ということを胸に刻んで、自分を律していく。また、ちゃんとした生活を送ることができるようになるために。

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