食事のこと

02.メンタルヘルスのこと
この記事は約4分で読めます。

先日は睡眠について書いたので、今回は食事について書く。書くと言っても、言いたいことはひとつ「ちゃんと食事をとれ」ということだけなので、もう終わりでいいが……。

ただ、うつ状態がひどかったり、体調を崩しているときだと、思うように食事がとれなかったりもする。そういうとき、どうしたらいいか、対策的なものを、私の経験にもとづいてだが、備忘録的に書いておきたい。

当然のことだが、人間は食事をとらないと死ぬ。絶食しても、すぐに死ぬわけではないが、少しずつ身体は衰弱していく。一日三食が正しいかどうかは知らないが、せめて基礎代謝分のエネルギーは摂取しないと、いずれ死ぬ。

ただ、食欲が出ない、あるいは身体が動かなくて食事どころではない、という場合も多い。特に、精神疾患を患っている場合はそう。特にひとり暮らしの精神病患者にとって、食事は毎日サバイバルであると思う。

食事で大切なこと、第一は「カロリー摂取」だと思う。いや、味や彩りを楽しむとか、栄養バランスとか、他にも大切なことがあるのは、もちろん理解している。しかしやはりいちばんは、生きるためのエネルギーを補給することだ。

だいたい、うつ状態がひどいときだと、食事の見た目や味には、さほど関心がいかない。そりゃ、マズいものを食べて、なおさら落ち込むことはあるけど……うつがひどいと、おいしいものを食べて感動することも、あまりなくなってしまう。私の場合は、だけど。

うつ状態がひどいときは、食事をとることすら、だるい。食卓につくことすら、だるい。箸を持ち上げることすら、だるい。食事を口に運ぶことすら、だるい。全部だるい。

なので、とにかく食事の負荷を減らす、食事のプロセスを簡便にすることを心がけている。お行儀の悪い話になるが、どうしてもダメなとき、私は、ベッドでご飯を食べている。

多少余裕があるときは、フルーツグラノーラなどのシリアルに、牛乳をかけたものを食べる。お腹がふくれるし、栄養もとれるし、食事した感もあるし、洗い物も少なく済むのでよい。

リンゴとかトマトとかバナナとか、適当な野菜・果物をかじるのもいい。ナマモノは管理がダルいので、あまりオススメはしないが……。

さほど余裕がないときは、「一本満足バー」などの栄養調整食品を食べる。「スニッカーズ」とかでもいい。率直に言って、食事した感はあまりないが、お腹はふくれるし、栄養もとれるのでよい。

ダメなときは、「ウィダーインゼリー」の、ビタミンインとかを飲む。これはいい。なぜなら、寝たまま飲めるので。流動食は、胃腸を弱らせると言うが、なにも食べないよりは全然マシ、ちゃんと水分と栄養はとれている。

こんな感じで、とにかく食事のハードルを下げる。一汁三菜とかは理想だけど、そんなにかまえなくていい。とりあえずカロリーを摂取できれば、なんでもいい。不十分でもいいので、カロリーと栄養をとることだけを考える。

うつ状態がひどいとき、食欲を感じなくなるかもしれないが、身体はちゃんと空腹になっている。この空腹を、放置してはいけない。空腹を放置すると、気持ちが余計に滅入ってくる。

これは個人的な体験だけど、腹の調子は、ダイレクトに精神に跳ね返ってくる。空腹も、行き過ぎた満腹も、メンタルにはよろしくない。腹八分目とはよく言ったもので、程よく摂食できている状態が、精神もいちばん安定する。

とはいえ、双極性障害だと、拒食や過食におちいってしまうことはよくあり、そういうときはどうしようもないが……。

最近はあまりないけど、以前には、過食嘔吐(食べすぎて吐くこと)もよくあった。食欲が止まらなくなり、吐くまで、あるいは吐きながら食べ続ける。私の場合、お酒を飲んでいたとき、特によくあった。

拒食もある。空腹なのに食べられない。ムリヤリ食べても、すぐに吐いてしまう。エネルギーが不足して、身体が消耗していく。

こういうのは、アンコントローラブルな現象なので、私はもうあきらめている。台風のようなもので、過食/拒食の時期が過ぎ去るのを、耐えて待つしかない。

私が双極性障害と10年間付き合ってきて、はっきりと言えることは「睡眠をちゃんとしろ」「食事をちゃんとしろ」このふたつしかない。あと「お酒をやめろ」とも言いたいが……私もお酒は大好きだったので、強くは言えない。

食事について、経験的に、空腹はうつ状態を悪化させると信じている。うつ状態で、食欲が低下することはよくある。しかし、頭は食べたくなくても、身体は空腹を感じている。そういうときこそ、ちゃんと食事をとるよう心がけている。

何度も言うが、睡眠と食事は、人間が生きるための根源的な欲求だ。それが満たされないということは、心身になんらかの異変が起きていると考えていいと思う。食欲がなくなってきた、あるいは食欲が出過ぎていると思ったら、一度立ち止まって、自身の生活を見直してほしいと思う。

精神疾患はつらいが、あまり精神だけに振り回されないでいたいと思う。精神がつらくても、肉体はしっかり生きている。肉体をいたわるつもりで、睡眠、食事、きちんとした生活を送るよう、努めていきたい。

タイトルとURLをコピーしました