精神科・心療内科の選び方(私見)

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私は、双極性障害(躁うつ病)という精神障害を持っている。双極性障害になったのは、だいたい10年くらい前。それから、ほぼ欠かさずに精神科・心療内科へ通っている。

10年も経つと、引っ越しとかもするので、当然転院することになる。私も、今までに5つのクリニックにお世話になった。

精神科・心療内科選び、率直に言って、メチャクチャむずかしい。webなどのクチコミ、ドクターとの相性、クリニックの雰囲気、立地など、さまざまな要素を考えて決めなければいけない。

ただ、いざ精神がまいってくると、そんなことは考えていられないのが現実である。そこで、精神科歴10年の私から、ひとつクリニック選びのコツを伝えたい。あくまで「私の場合」なので、鵜呑みにはしてほしくないけど、すこしは参考になればうれしい。

私が精神科・心療内科を選ぶ際に、いちばん大事にしていること。それは「自宅から近い」こと。とにかくコレに尽きる。他のことは、わりとどうでもいい。

私は双極性障害なので、躁状態とうつ状態と寛解期とを、周期的に繰り返す。躁状態のときは「調子がよくなった気がする」ので、通院をサボりたくなる。うつ状態のときは身体を動かすのも困難になるので、通院をサボりたくなる。寛解期は調子がいいので、通院をサボりたくなる。とにかく、通院をサボりたくなる。

通院、とにかくダルい。双極性障害に限らず、定期的に病院へ行かなければならないというのが、ダルい。精神疾患・精神障害に限った話ではないけど、定期通院がダルくない病人、いないんじゃないか。

ただ、通院は欠かしてはならない。精神疾患を治すには、長い時間と多大な労力を要する。精神障害の場合、基本的に治らないので、あとは死ぬまでケアしていかなければならない。私は、過去に何度か通院と服薬をサボって、そのたびに痛い目を見てきた。

毎週か、2週間に1回か、月に1回か、個人差はあるが、お医者さんから「治った」と言われるまでは、通院を続けなければならない。

そう考えると、必要になってくるのは、「通院の負担をどれだけ減らすか」ということ。通院、絶対に必要だが、とにかくダルいイベントなので、せめて負担を減らしたい。

コレは経験論だけど、絶対に家から近いほうがいい。できれば、徒歩圏内のクリニックがいい。家から近ければ近いほどいい。

通院のために電車やバスに乗ったりするのは、できるだけ避けたほうがいい。「電車やバスに乗ること」がハードルになって、通院をサボるようになるので。

とはいえ、「徒歩圏内に精神科・心療内科がある」というのは、かなり限られた条件かもしれない。現実問題、電車やバスに乗らなければならないだろう。電車やバスに乗るときは、とにかくアクセスしやすいクリニックがいい。乗り換え・乗り継ぎは、極力しない。

webのクチコミは、アテにならない。アテになったことがない。精神科・心療内科に限らず、病院の当たり外れなんて、極論、人による。ある人にとってはいい病院でも、ある人にとっては最悪の病院かもしれない。

身もフタもない言い方だけど、病院のよし悪しなんて、実際に行ってかかってみないとわからない。なので、クチコミはアテにしないほうがいい。

もちろん、下調べは大事である。たとえば、発達障害。現在は精神科・心療内科の領域だけど、精神科医・心療内科医のなかには「発達障害はケアできない」というドクターもいる。自身の症状をちゃんとケアしてくれそうなドクターを探すのは、大切なことだ。

ただ、webのクチコミは見なくていい。アテにならないし、信用に足りない。クチコミを見るくらいなら、クリニックのwebサイトをよく読んだほうが有益だと思う。

実際にかかってみて、「クリニックが合わない」「ドクターが合わない」と感じたら、どうすればいいか。多少のガマンは、必要だよ。だけど、どうしても、どうしても合わないようなら、転院すればいい。ドクターに紹介状を書いてもらう必要もない。黙ってクリニックを変えればいい。

「ドクタージプシー」という言葉がある。簡単に言えば、上に書いたように、主治医を勝手にコロコロ変える患者のこと。否定的な意味合いで使われることが多いが、私はそれほど悪いことだとは思わない。クリニックが合わない・ドクターと合わないんだったら、合うクリニック・合うドクターを探せばいいと思う。患者もドクターも人だから、合う・合わないくらいあるだろ。

あくまで私の場合はだけど、いちばん大事なのが「自宅から近いこと」で、その他のこと、クリニックの雰囲気や、ドクターとの相性は、あまり気にしたことがない。さいわい、いつも近所にいいクリニックがあったので、今のところ満足のいくケアを受けられている。というか、引っ越しの際には「徒歩圏内に精神科・心療内科があること」を条件に、物件探しをしている。それくらい通院がダルいし、通院は大切である。

何度も言うけど、精神科・心療内科通院は、とにかくダルい。ダルいことは変えられないので、大切なのは、いかにダルさを軽減するかだと思う。私の場合、自宅とクリニックとの物理的な距離を短くすることで、通院のダルさを減らしている。

距離は苦にならないけど、クリニックやお医者さんがどうしてもイヤだ、という人もいるかもしれない。そういう方は、あまり気軽には勧められないけど、転院を検討してもいいかもしれない。あなたの主治医、きっとどこかにいるはずなので。

精神疾患・精神障害は、治療のために長い長い、本当に長い時間を要する。私は、10年経ってもまだダメだ。薬物療法にしても心理療法にしても、始めてすぐに効果が出る・すぐに症状が治まるというものではない。根気が大事、継続しないと意味がない。

とにかく通院を続けよう。通院のためのハードルを下げよう。通院はダルい。それは仕方がない。ダルいことはダルいことなりに、なんとか続ける工夫をしていこう。

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