数字がすべて(All We Need Is Number)

07.趣味のこと
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2008年に新卒で社会人となってから、もう12年経つ。職歴はボロボロなので、社会人になってから12年経つけど、うち3年くらいは就職していない(働いていない)。

残りの9年間は、ずっと営業マンをやっていた。地方銀行で約6年、ちいさな商社で約3年。それなりにやってきた。

営業マン、数字がすべてである。どれだけお客さまからの評判がよかろうと、どれだけていねいに仕事をしようと、どれだけ気が利こうと、数字をあげられない営業マンはゴミである(という教育を受けてきた)。

逆に見ると、営業マンは数字さえあげていれば、あとはどうでもいいとも言える。数字さえ上げていれば、サボろうと、イカサマをしようと、ズルをしようと、文句は言われない(という教育を受けてきた)。

私はいま仕事をしていないので、営業マンではない。ただ、営業マンとしてのマインドが心根までビッチリと染みついてしまっていて、「数字がすべて」という思想を捨てられない。

5月末、自分でドメインを取り、このブログを始めた。ブログを始めた目的、特にない。なんとなく自前のドメインがほしくなり、衝動的にとった。ドメインをとったはいいけど、使い道が思いつかなくて、とりあえずブログを始めることにした。

特に目的もなく始めたブログなんだけど、始めてみると、数字が気になって仕方がない。毎日のPVやユーザ数、どの記事が多く読まれているのかなどが、気になって仕方がない。

毎日の数字が出る。すると、今度は数字を伸ばしたくなってくる。数字を伸ばす、営業マンの本質である。

興味本位で、ブログにGoogle AdSenseを貼った。私のブログは、大したアクセスもないので、AdSenseの収益もタカがしれている。ただ、AdSenseの収益は、日本円で表示される。日本円は、数字である。数字であるから、気になるし、伸ばしたい。

さらに悪いことに、AdSenseの収益は、現金として手もとに入ってくる。要するに、私の利益になるのだ。営業マンは、利益をあげてナンボの存在である。ということは、AdSenseの収益を伸ばすことが、営業マンである私のミッションになってしまった。最悪である。

毎日毎日、ブログの数字を眺めては、一喜一憂している。私のブログに大したアクセスはない。よって大した収益もないのだけど、毎日毎日1PV・1円単位でウォッチして、笑顔になったり、ため息をついたりしている。

「数字がすべて」という思想、私にとっては、悪い思考のクセでしかない。目先の数字に一喜一憂すること、精神衛生に悪い。しかも、ブログのPVなんざ追っていたところで、生活に資するところはなにもない。

いまは目先の数字より、もっと先の大きな目標に向けて努力しなければならない。第一、いまは人生が暗礁に乗り上げている。ココから一発逆転とまではいかなくても、なんとか人並みの生活を手に入れたい。

そのために、ブログなんかにかまけているヒマはないのだけど……でも、PVが伸びるとうれしいし、AdSenseの収益が入るとうれしい。頭のなかの報酬系が、数字によって支配されている。営業マンの性である。

たとえば、家事は数値化できない。暮らしの豊かさも数値化できない。妻との関係の豊かさも数値化できない。しかし、ブログは数値化できてしまう。なので、ついついブログにかまけてしまう。

本当は、片手間でやりたいのだ。書きたいことだけ書いて、見たい人だけ見てくれればいい。しかし、数字の呪いから逃れられない。「SNSでシェアすればPVが伸びるぞ」「PVが伸びれば収益が伸びるぞ」そんなさもしい考えに取りつかれている。

いちおう断っておくけど、「AdSenseの収入で食っていける」とか、そんなレベルではまったくない。だいたい一日数円の収益、数円のために一喜一憂している。バカバカしい。

もう営業マンじゃないから、数字にこだわらなくてもいいんだよ……世のなかには、数字よりも大切なものがたくさんあるんだよ……毎日自分にそう言い聞かせているが、長年でつちかった営業マインド、営業マンとしての刷り込みを破るには、まだまだ時間がかかりそうだ。私は今日も、Googleアナリティクスとにらめっこしている。

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