熱中症になった

04.じんせいのこと
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きのうは朝から一日外出していた。きのうの東京の最高気温は36℃。日差しが焼けるように熱い。一応だけど、帽子をかぶり、水筒を持って出かけた。

おととい・きのうと、立て続けに寝不足だった。一日3時間くらいしか眠れていなかった。そのせいだろうか、昼ごろからほんのりと体調不良を感じていた。

ときどき水分補給をしつつ、塩タブレットをなめて、日陰を歩き、喫茶店をハシゴして、中華料理屋で夕食をとって、23時ごろに帰宅した。

家に帰ったとたん、ものすごい脱力感におそわれた。頭痛、めまい、喉のかわき、浮遊感、発熱のような身体のほてり、手足のしびれ。

「疲労かな」妻にそんなことを話したら、妻から「熱中症だよ、危ないよ」と言われた。

ここ何日かで、熱中症による救急搬送が増えているのは知っていた。死者が出ているのも知っていた。ただ、自分がなるとは思っていなかったので、いまいちピンとこなかった。

とりあえず、妻に言われるがままに、経口補水液を飲んで、塩タブレットを追加した。身体は火照ったままだ。妻が氷まくらを用意してくれたけど、「なにを大げさなことを」と思い、使わなかった。

そうこうしているうちに、状態が悪化してきた。足もとがおぼつかなくなって、頭がボーッとしてくる。妻となにかを話していた気がするけど、よく思い出せない。呂律がまわってなかったと思う。

「ヤバいな」このへんでヤバさの自覚が出てきて、とりあえず冷たいシャワーを浴びて汗を流し、妻から氷まくらを借りて、首筋や脇の下や鼠径部、つまり主要な血管を冷やした。

そしたら、身体がみるみるうちに冷えていって、すこしずつ頭がシャキッとしていた。身体のほてりが冷めるまで氷まくらを当てていたら、だんだん鳥肌が立ってきた。

時間は午前1時過ぎ。いつもだったらとっくに眠っている時間なんだけど、眠るのが怖くなってきた。このまま眠って、朝目覚められなかったらどうしよう。そういうレベルで身体がおかしい。とにかく水分・塩分をとって、身体を冷やし続ける。

3時間ほど身体のケアをしてたら、ようやく安心感というか、「レッドゾーンを抜けた」感じがしてきた。眠る前に一応ポカリスエットをガブ飲みして、ようやく安心して眠りに入った。

私の身体は鈍感なので、体調不良を自覚することはすくない。ただ、きのうは自分でもわかるレベルでヤバくなっていた。もしなんのケアもせず眠っていたら。そのまま死んでいたかもしれない。

特別なにかやらかしたわけではない。単に外出していただけなんだけど、外出するだけで身体がブッ壊れるとは思わなかった。

ことしの夏は、とても暑い。連日猛暑日だし、天気もよくて日差しも強い。水分を持参したり、定期的に塩分を補給したりしていたけど、熱中症になった。もう、どうすれば……。

というか、まさか自分が熱中症になるとは思わなかった。身体はまあまあ健康だし、まだ比較的若いし、中肉中背だし、ワリと注意もしていたんだけど、それでもなった。もう、どうすれば……。

自覚症状が出てよかった。気づかない程度の熱中症だったら、放置して病院送りになっていたもしれない。いいんだか悪いんだかって感じだけど……はやめにケアできてよかった。

ことしの夏の暑さはヤバい。鈍い私でも理解できるくらいなので、相当にヤバい。しかし、よくよく思い出せば、ヤバさの兆候はいくつもあった。

まず、寝不足。一般的な知識として、寝不足で体力が落ちること、暑さに耐えられなくなることは知っていた。ただ、なんとなく「まあ大丈夫でしょ!」と思ってしまった。ダメだった。

次に、水分補給。持っていた水筒がカラになったので、飲み物を買おうかと思ったけど、なんとなく「まあ大丈夫でしょ!」と思ってしまった。ダメだった。

夕方ごろから、汗が出なくなった。発汗機能がマヒすると、もうほぼ熱中症なんだけど、なんとなく「まあ大丈夫でしょ!」と思ってしまった。ダメだった。

喫茶店をハシゴしていたので、コーヒーはたくさん飲んでいた。それで水分をとった気になっていた。なんとなく「まあ大丈夫でしょ!」と思っていた。ただ、コーヒーには利尿作用があり、水分補給には逆効果なんですね。ダメだった。

夕食をとった中華料理屋で、ここぞとばかりに水分と塩分をとった。ただ、このときはもう手遅れだったんだろう。あまり食欲もなく、食後に吐いた。このときも「まあ大丈夫でしょ!」と思っていたけど、ダメだった。

殺人的な暑さ、もう災害だなと思う。ふだんどおりの生活を送っていると被災する。実際きのうは被災した。

熱中症、不思議な感覚だった。夕方くらいから、外の暑さが気にならなくなってきた。夜帰宅してから、一気に意識がもうろうとしてきて、スーッと死が近づいてくるように感じた。コレ、むかし首を吊ったときと似た感覚だ。

外は猛暑なのに、だんだん暑さを感じなくなって、感覚全般が鈍くなってくる。猛暑なのに、汗が出なくなってくる。頭や手足がフワフワと、不思議な浮遊感につつまれて、みょうな心地よさすら感じた。たぶん、死が近かった。

特別な警戒が必要だ。日差しを避ける、屋外を避ける、体感温度を下げる、身体を冷やす、水分をとる、塩分をとる、ちゃんと寝る、体力を保つ。そうしないと死ぬ。

きのうは、たまたま注意欠陥で家のエアコンをつけっぱなしにしてたのでよかった。帰ってきて家が暑かったら……やはり死んでいたかもしれない。注意欠陥バンザイ。

とにかく警戒を続けよう。水分をとって、塩分をとって、日差しを避けて、休養をとって、体力を保って、ムリをするのをやめよう。熱中症なんかで死ぬのは、絶対にイヤだ。

この夏は、もう本当に「乗り切る」という気持ちでやっていく。酷暑すぎて、ただ生きているだけでリスキーだ。がんばったり、ムリしたりしなくてもいい。健康に生き残る。それだけ考えてやっていく。

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