結婚して3年経った

05.家庭のこと
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2020年8月5日に、3回目の結婚記念日をむかえた。ちなみに、結婚記念日は、私の誕生日でもある。ハッピーバースデー、私。

3回目の結婚記念日、すこし感慨深いものがある。「石の上にも三年」と言いますが、3年というのは、ものごとの一区切りのように感じる。

2017年の夏に結婚してからのことを振り返ってみると、「よく3年間もったな」という気がする。

2017年8月に結婚した当時、私は会社員だった。年収はピークで600万円くらい。毎晩のように飲み歩いていたけど、自分が暮らすお金には不自由していなかった。

結婚した当時、妻はフリーターだった。年収は200万円弱。当時はとにかくお金がなくて、遊んだり、趣味を楽しんだりはできなかったと言っていた。

妻からはよく「家庭内に経済格差がある」と言われていた。年収が3倍くらい違うので、いま思えば明らかに格差がありますね。

しかし、当時の私はまったくよくわかってなくて、「固定費は私がぜんぶ払ってんだから、いいだろ!」くらいにしか思ってなかった。

当時の私は、毎晩のように飲み歩いていた。平日仕事が終わってから、夜中まで飲む。休日は昼過ぎに起きて、そのまま飲みに行く。

妻と顔を合わせて話す時間は、あまりなかったような気がする。

「飲みに行き過ぎてる」妻からは何度もそんな不満を訴えられていたけど、私はちゃんと聞いていなかった。

当時のことについて、妻からはいまでも恨みごとを言われるし、根に持たれている。たぶん相当な不満を持っていたんだろう。本当に申し訳なかったなァと思う。

そんなんだから、ケンカも多かった。妻が怒る。私は、妻がなんで怒っているのかがわからず、とまどって怒り返す。お互いに怒ったまま、1週間くらい口を聞かないこととかもあった。

2018年8月、結婚して1周年。妻が「仕事をやめたい、すぐやめたい」と言い出した。なんでも、職場の環境が大変悪くなってしまったらしい。

私も過去に仕事をバックレたことがあるし、当座のお金も心配なかったので、妻には「そんなにイヤなら、明日から行かなくてもいいよ」という話をした。そうして妻は仕事をやめた。

2ヶ月くらいして、妻が新しい仕事を見つけてきた。収入はかなり上がって、満足そうにしている妻を見ていて、とてもうれしくなったのを覚えている。

2018年の秋、私の持病の双極性障害(躁うつ病)が悪化して、体調を崩してしまった。「もう仕事はムリかも」私がそう言うと、妻は「ムリだけはしないで」と言ってくれたので、仕事をやめた。

冬、私がアル中になった。厳密に言うと、その前からアル中気味だったんだけど、仕事をやめてから本格的にアル中になった。

3ヶ月くらい、毎日お酒を飲んでいた。起きているあいだは、つねにお酒を飲んでいた。200万円近くあったはずの貯金が、20万円くらいになっていた。

2019年の年明けごろ、妻から注意されて、お酒をやめた。妻、本当にいいタイミングで注意をしてくれた。もし注意されるのがあと1ヶ月遅かったら、家賃が払えなくなっていた。

2019年前半は、うつ状態で寝たきりだった。家事も食事もロクにできず、「ただ生きてます」という状態。この期間のことは、あんまり記憶がない。

病状がよくなくて、自分でもどうしたらいいのかわからず、つねにイライラしていた。妻とはかなり険悪になって、何度もケンカをした。あとから聞いたら、妻も「どうしたらいいのかわからなかった」と言っていた。

2019年の夏ごろ、妻と話し合って、「躁状態・うつ状態になったときは、お互いこうしましょうね」という取り決めをした。取り決めをしたら、すごく生活しやすくなった。

2019年8月、結婚して2周年。私の体調はワリと回復してきていて、「就労意欲が極めて低い」以外はなにも問題がなくなっていた。

妻も、楽しそうに仕事へ行っていた。私は一日じゅう家にいるので、夫婦で過ごす時間も増えた。

妻が仕事から帰ってくる。夕食をいっしょに食べる。キッチンにイスを並べて、お茶を飲みタバコを吸いながら、寝るまでずっとおしゃべりをしている。そんな毎日を楽しめるようになった。

私の収入が激減していたので、旅行をしたり、外食をしたりする頻度はガクッと減った。ただ、妻と過ごすなにげない時間が、とても楽しく思えるようになった。

2020年8月、結婚して3周年。私があいかわらず仕事をしていないこと以外、家庭は順調である。ここ1年くらい、ケンカらしいケンカもしていない。

いま思い返せば、よく別れずに付き合ってくれていたなァと思う。結婚生活の前半はおもに経済的な面で、後半はおもに健康面で、すごく大きなストレスをかけてしまっている。

一度だけど、妻を激怒させたこともある。そのときは顔面を殴られた。あとから「ごめんね」と言ってくれたけど、悪いのは私なので仕方ない。そんだけ怒らせても別れないでいてくれるのは、素直にありがたい。

「石の上にも三年」じゃないけど、結婚して3年経って、見える景色や、お互いの印象は大きく変わったなァと感じている。

結婚してすぐのころは、私も妻もお互いのことを信頼しきれていない部分があって、お互いの見えない部分を疑ったりしていた。

先日、新婚の友だちから「結婚したてのときが、いちばんラブラブなんじゃないの?」と聞かれたけど、個人的には結婚したてのときがいちばんヤバかった。結婚初期、つねに火種がくすぶっているし、そこらじゅうに地雷が埋まっている。

結婚してすぐのころは、まだお互いに信頼関係ができていなかったので、不満があってもその場で言わずに、ため込む。そして突然爆発する。感情的に言い争う。みたいなことが頻繁にあった。私は私の言い分ばかりを主張して、妻をイライラさせていたことだと思う。

結婚して2年を過ぎたころから、お互いの気に入らないことは、ため込まずすぐに言う。どういう点が、どう気に入らないか、相手に伝わるように言う。すぐ感情的にならず、相手の話をちゃんと聞く。ということができるようになってきた。

3年経って、いいことも悪いこともいろいろあったわけだけど……いろいろあったなかで、ようやく信頼関係というか、お互いに「この人は大丈夫」みたいな気持ちが醸成されてきた気がする。私は病人で仕事をしていないので、ぜんぜん大丈夫ではないのですが……。

最近、友人たちからよく「夫婦っぽくなってきた」と言われる。いや、3年前に結婚してるし、戸籍上は3年間ずっと夫婦だったんだけど……。

まあこの3年間は、結婚はしてても夫婦ではなかったのかもしれないな。「夫婦」という関係がいったいなんなのか、いまだによくわかってないけど……この3年間で、私と妻との関係は、だいぶん変わったんだろう。

ふたりをとりまく環境も変わった。私は仕事をやめてアル中になって、持病が悪化して寝たきりになって、かなり悪い方へ変わっているが……それでもそばにいてくれる妻には、感謝しかない。

「円満な家庭を築きたい」とか「ちゃんとした夫婦になりたい」とかを深く意識していたわけではない。そもそも同棲からのなりゆきで結婚したし、結婚生活については特になにも考えていなかったし、いまも大して考えていない。

結婚して、なんとなく3年経ってしまった。それだけのことなんだけど、3年という歳月が、われわれ夫婦の関係にイイ感じの風合いを与えてくれたんだろう。

ひとりでも、生きていくことはできるんだろう。実際この3年間のなかで、たびたび「離婚」についても考えたことがある。やっぱ、ひとりのほうがラクなんじゃないか。そう思ったことは何度もある。

ふたりで生きるつらさ、当然ある。よく「ふたりなら喜びは2倍、苦労は半分ずつ」なんて言うけど、アレはウソだ。ふたりだと、苦労はしっかり倍か、もしくは倍以上になる。

会社をやめて、うつ状態で寝込んでいたときは、いつも「離婚」について考えていた。自分はうつでダメになっている。それは仕方がないとして、このままでは妻までダメになってしまうのではないか。共倒れになったら、大変だ。

共倒れになる前に、別れた方がいいんじゃないか。ふたりでは生きていけないかもしれないけど、ひとりひとりなら生きていけるかもしれない。そんなことを考えて、悩んでいた。

ただ、いまは妻といっしょにいられて幸せだし、本当によかったなァと思う。これからもふたりで生きていきたいと思う。

打算や計算、メリットやデメリットではなく、単純にこの人といっしょに生きていきたい。なりゆきだけど結婚してから3年経って、いまは純粋にそう思う。

仕事をしていないので、「妻のことを大切にしたい」とか「妻を守りたい」とか「妻のことを幸せにしたい」と言っても、あまり説得力はないけど……すくなくとも、私の幸せのために、幸せな妻が必要なんだ。私の幸せのために、妻を幸せにしたい。

いま、私たちの家庭は、とても幸せな状態だ。この幸せがいつまで続くかわからない。もしかしたら、これからさらに貧乏になったり、また病気になったり、生活苦におちいったりするかもしれない。

たとえそうなっても、妻といっしょなら幸せでいられる。結婚して3年経って、いまはそんな気がする。

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