以前からフェミニンなものに興味があったのですが、自粛期間中にあまりにもヒマすぎて、いよいよネイル(マニキュア)をはじめました。
何年か前から、男性のあいだでもネイルが流行りつつあるようです。ただ、やっぱりまだ一般的ではないというか、「ネイルは女性のオシャレ」という意識がありますよね(すくなくとも私はそうでした)。
あと、いざネイルをはじめようとおもっても、「なにから手をつけたらいいのかわからん!」「なにを買ったらいいのかわからん!」という問題もあります。
今回は、メンズネイル初心者の視点から、「メンズネイルのココがいい」「最低限これだけやればいい」「最低限これだけ買えばいい」というものを書いていきます。
メンズネイルのここがいい
1.指先を見るだけで気分転換できる
ネイルなので、マニキュアで爪に色を塗ります。肌色の爪、そのままだと、あんまり味気ないですよね。私ぐらいの歳になってくると、爪もなんだか疲れてきて、見ていてもあまりいい気分にはなりません。そこで、マニキュアです。
マニキュア、ほんとうにたくさんの色があります。自然な爪の色に近いナチュラル系の色から、油絵の絵の具みたいにパキッとしてビビッドな色まで、たくさんの種類があります。
それを、キレイに爪の先に塗るわけです。たとえばタイピングをしているときなど、ふとした瞬間に爪の先が目に入る。いつもとは違う色があざやかに目に入る。すると、いつもとは違う気分を味わえます。
2.オシャレ
男性でマニキュアをしている人、まだあんまりいないんじゃないでしょうか。私のまわりには、あまりいませんね。2014年くらいから「密かなブーム」は来ているらしいですが、まだ密かなブームにとどまっていると思っています。
ただ、最近はメンズメイクなども流行ってきていて、男性のオシャレの流行は確実に盛り上がっていますし、これからもっと盛り上がるでしょう。
マニキュアも、オシャレのひとつです。爪を塗ることで、自分を飾る。爪を塗ることで、自己表現をする(というと大げさかもしれませんが)。メイクはまだハードルが高いかもしれませんが、マニキュアなら手軽にオシャレを楽しむことができます。
3.話のきっかけになる
なんべんも言いますけど、男性でマニキュアをしている人はすくないですよね。珍しいわけです。男性でマニキュアをしているというだけで、話のきっかけになります。
とくに美容やファッションに興味がある人とお話するとき、マニキュアが入口になって話題がひろがることもよくあります。
最低限やること
1.トイレに行く、食事・水分をとる
マニキュアを塗って乾かしている最中は、爪先になにもふれさせてはいけません。せっかく塗った塗料がはがれてしまうからです。なので、トイレや食事、水分補給は事前に済ませておいて、爪を塗っているあいだは爪を塗ることに集中できるようにしましょう。
2.爪を切る
「これから爪を塗るのに、爪を切ってどうすんだ」と思われるかもしれませんが、はじめに爪を切りましょう。深爪する必要はないです、かたちを整える程度でいいです。できたらでいいですが、爪先にヤスリをかけてまるくするとなおいいです。
3.甘皮をとる
甘皮とは、爪の根元、爪と皮膚とのあいだにある、うすい皮のことです。私もそうだったのですが、男性の場合は手入れしてなさすぎて、ささくれみたいになっていることも多いです。
甘皮、マニキュアを塗るときにはジャマになりますので、取り除きます。あとで書くキューティクルリムーバーという薬剤を使い、プッシャーという道具を使って取り除きます。ガンコな甘皮は、ネイル用のニッパーで切ってしまってもいいです。
4.手を洗う
爪についた薬剤や油脂を取り除きます。ゴシゴシと洗い、しっかりとふいて乾かしましょう。
5.ベースコートを塗る
マニキュアを塗る前に、ベースコートという下地的なものを塗ります。いろいろ種類がありますが、はじめのうちはなんでもいいです。ベースコートを塗って、よく乾かします。
6.マニキュアを塗る(一度目)
いよいよ爪に色をつけます。好きな色を、好きなように塗りましょう。塗るとけっこう塗りムラが出ますが、気にせず塗って、乾かしてください。よく乾かしてください。しっかり乾かしてください。
7.マニキュアを塗る(二度目)
一度目の塗装が終わったら、こんどは二度塗りをします。二度塗り、重ね塗りをすると、塗りムラはだいたいキレイに消えてくれるはずです。二度塗りしたら、また乾かしてください。よく乾かしてください。しっかり乾かしてください。
8.トップコートを塗る
マニキュアが乾いたら、トップコートという仕上げ剤を塗ります。トップコートにもいろいろな種類がありますが、はじめのうちはなんでもいいです。私はベースコート/トップコート兼用のものを使っています。トップコートも、塗ったらよく乾かしましょう。
9.爪を楽しむ
完成したら、自分でながめたり、人に見せびらかしたりして、ネイルを楽しみましょう。塗り方のうまいへたにもよりますが、1週間弱は色がもつはずです。
10.マニキュアを落とす
爪が伸びてきてしまったり、塗料がはげてきてしまったりしたら、マニキュアを落としましょう。ネイルリムーバーという薬剤を、コットンに染み込ませます。コットンを爪に押し当てていると、爪に塗ったマニキュアが溶けてくるので、コットンでふきとります。一連の流れは以上です。
最低限要るもの
キューティクルリムーバー、プッシャー、ニッパー
甘皮処理用の薬剤と道具です。ぶっちゃけ甘皮を処理しなくても爪は塗れるのですが、甘皮を処理したほうがキレイに見える+ネイルが長持ちするらしいので、甘皮は処理することをオススメします。いままでネイルをしてこなかった男性の場合、甘皮がガンコに定着していることもよくあり、はじめは難儀すると思います。がんばりましょう。
ベースコート/トップコート
下地と仕上げです。ベースコートには、地爪の保護や爪の表面を整えるといった役割があります。トップコートには、爪に塗った塗料を保護する役割があります。別々にそろえてもいいですが、お金がかかるので、はじめのうちはベースコート/トップコート兼用のものでいいと思います。
マニキュア
爪に塗る塗料です。いろんなブランドから、いろんな色が出ています。値段もピンキリです。はじめはドラッグストアに売っている、300円くらいのでいいと思います。私は、サンドラッグで買ったpa(ピーエー)というブランドのものを使っています(1本300円です)。
リムーバー
マニキュアを落とすための薬剤です。これもいろんなブランドから、いろんな種類のものが出ています。主成分はアセトンという化学物質なのですが、アセトンはあんまり爪によろしくないそうなので、爪の丈夫さに自信がない方はノンアセトンのものを使うといいでしょう。
塗り方のコツ
私も塗るのはあんまりうまくないのですが、半年ほどやってみて、最近コツをつかんできました。塗り方のコツはただひとつ、「ためらわず、一気に塗る」です。爪の根元にハケを当てたら、一気に爪先まで塗りきります。マニキュアを塗るときは、両ヒジを固定して、手首の動きで塗るのがオススメです。
一度塗りだと、かならず塗りムラが出ます。一度塗りでの塗りムラ、あんまり気にする必要はないです。二度塗りすれば、だいたいキレイに塗れます。一度塗りでうまく塗れなかったからといって、何度もハケを当てること、短時間で重ね塗りすることはやめましょう。仕上がりがグチャグチャになります。
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マニキュア、はじめのブランドですが、私はやはりpa(@300円)をオススメします。わりとどこでも売っていますし、安価ですし、バリエーションも豊富。そしてなにより、乾くのが遅いんです。マジで遅いんです。
pa、一度塗りして1時間、二度塗りして1時間、合計2時間くらいかけないと、マトモに乾きません。2時間かけても乾かないこともあります。マニキュアを乾かしているあいだはなにもできないので、塗るのにはマジで根気と忍耐が必要です。修行です。
先日genishというブランドのマニキュア(@1,100円)を使ったところ、乾くのがはやすぎて感動してしまいました。マニキュアの乾く速度は、値段と正比例するそうです。なるほどね。
とはいえ高いネイルは高いので、はじめは安価なpaとかNEIL HOLICとかをオススメします。安いネイルで苦行を積め。
メンズネイル、これから絶対流行ると思います。楽しいしキレイだし。はじめるならはやいに越したことはありません。
「流行に乗り遅れるな!」とか脅迫めいたことは言いませんけど、比較的安価かつ手軽にはじめられる趣味ですし、気分も一新します。だまされたと思って、ぜひやってみてください。
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