アラサー無職だけど青春18きっぷで旅に出る その6(大阪散策)

06.旅行のこと
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その5からの続き>

Osaka Day 1
旅行を始めてから今日で5日目。無職って素晴らしいですね。
午前6時を過ぎた頃、倉敷のCuore Kurashikiで目を覚まし、シャワーを浴びて荷物をまとめ、チェックアウトしました。
ロビーのソファでは、昨日カウンターに立っていたバーテンダーさんが熟睡中。大変なお仕事ですね……。

・さよなら倉敷

通勤時間にはまだ早いせいか、電車は空いていました。
今日ももちろん自転車を担いでいますので、快速列車の先頭車両に素早く乗り込み、手すりに自転車を括りつけます。

もう何時間電車に乗ったか分からない、立ちっぱなしで足は棒のようですが、とにかく大阪駅に到着。
するとなんと、大阪駅で発車直前のトワイライト・エクスプレスに遭遇!
トワイライト・エクスプレスは、札幌・大阪間約1,500kmの距離を、22時間以上かけて走る寝台特急。スイートルームはホテル顔負けの設備で、車内にレストランまで備えています。
運賃が高く時間もかかる贅沢な列車、いつかは乗ってみたい列車でしたが、残念ながら平成27年に廃止されてしまうそうです。
レトロな配色とエンブレムが特徴で、車両の周りにはカメラを持った人だかりができていました。

・深緑の車両にはロマンがあります

吹田市の千里丘で友人と合流しました。

国立民族学博物館へ行く予定でしたが、この日はちょうど休館日……。
諦めて近所のケーキ屋さん「デリチュース」で午後の一服を……。

・チーズケーキ。おいしいです。

することがないので、近くにあった大阪大学吹田キャンパスに来ました。
工学関連のキャンパスらしいです。

・構内地図
さすが旧帝国大学だけあって難しい横文字の単語が多い

・生協食堂「くじら屋」
青春の臭いがする男子学生諸君がいました。とっても青春の臭いでした。

・図書館
外部の人間でも入館できます

学部棟や研究棟に入ってみると、中には阪大が開発した新技術やその応用例、企業とタッグを組んで進めている研究の概要などが展示してあって、意味は分かりませんでしたがなかなか面白かった気がします。
また、市民や子供向けの公開講座もたくさん開いているようで、いくつかパンフを拝借してきました。行けるはずは無いのですが。

とはいえ、特に思い出のない、縁もゆかりもない大学のキャンパス……またまたすることがなくなったので、もう夕食にしようと、北千里駅の駅ビル地下にある「炉端焼き 栄ちゃん」へ移動しました。
ここが、とんでもない店でした。

・あまりにも豪快すぎる炉端焼き

この他に、カットスイカとポッキーが添えられたお造り(???)や、大皿いっぱいに盛られたカレー、飲み物はセルフサービスのどんぶり勘定、料理を食べ終わった後にはシメのおにぎりを投げつけられる(?????)など、非常にファンシーな居酒屋でした。

料理はどれも美味しいですし、値段もリーズナブル、エンタメ要素も満載です。
是非一度足をお運びください! 私はまた行きたい!

気持よく酔っ払って新大阪のホテルに帰宿即熟睡。
翌日も大阪散策です。

Osaka Day 2
ホテルをチェックアウトし、飲み物を買おうと自販機を見ると、異様な光景が。

・取り出し口いっぱいのコカコーラ

私はバカなので一本拝借しようかと思いましたが、辛うじて危機管理意識が働きました。

駅の大型ロッカーに自転車を入れ、御堂筋線に乗って天王寺駅へ向かいます。

・天王寺
駅の看板にはそそられるものがありますね

・改札前
あべのハルカスがオープンし、人通りは増えたのでしょうか。初めて来たので分かりません。

天王寺駅で友人と合流し、徒歩で新今宮へ。
そう、今日は釜ヶ崎を散策しに来たのです。

私は以前、極々短い期間ではありますが、東京の山谷でホームレス+ドヤ暮らしをしていたことがあります。
山谷の街のこと、いずれ記事にしたいとは思いますが、一度山谷で寝起きして以来、寄せ場(日雇い労働者が集まる場所)あるいはドヤ街(日雇い労働者が泊まる安宿が集中する地区)の魅力に取り憑かれてしまいました。
東京の山谷、横浜の寿町、そして大阪の釜ヶ崎(西成・あいりん地区とも呼びます)の3箇所を指して「日本三大ドヤ街」と言うそうです。
山谷で感じた快さや心細さを求めて、釜ヶ崎を目指しました。

あいりん労働福祉センター

日雇い労働者の方々が毎朝ここに集まって仕事を求める他、医療・食事の提供など福祉面のサポートも行っています。
右手に見えるブルーテントの列では、露店を出して商売している人が多くみえましたが、最近摘発されてしまったそうです……。

山谷もそうでしたが、釜ヶ崎でも早朝に当て所無くブラブラしていると、「手配師」と呼ばれる人達から、日雇いの仕事に誘われることがあります。
職安経由の仕事か、手配し経由の仕事か、どちらがいいとは一概には言えないようですが、寄せ場近くの職安には手配師行為を排除する張り紙なども見られます。
地方のハローワークでも、モグリの斡旋屋が人夫の勧誘に来ることがあるそうです。

<参考>名古屋笹島の職安
職安としては、いわゆる手配師の勧誘行為を認めていない

釜ヶ崎の中にある食堂で昼食を摂り、ビールを1杯。この日も熱い1日でしたが、疲れが吹っ飛びますね。

釜ヶ崎をぐるっと回った後は、天下茶屋の商店街を横切り、阪神高速の高架をくぐって飛田新地へ向かいます。
飛田新地に来るのは初めてでしたが、雰囲気の素晴らしさに飲まれました。軒を連ねる料亭は白い壁と黒い柱のコントラストが大変美しく見えます。料亭の小上がりには、花魁衣装や様々なコスプレなどで綺麗に着飾った仲居さんが微笑みを浮かべて座っており、非日常を感じます。
やり手ババア(店先で声を張って客を引く高齢の女性のことです)の怒声が響くのも、また興がありますね。

・飛田新地地図

画像下側(南西側)から順番に、妖怪通りが二筋、メイン通り、青春通りと通りが並び、道沿いには小さな料亭が隙間無く建ち並んでいます。

  妖怪通り(年金通りとも言うそうです)…高齢の仲居さんが多め
  メイン通り…妙齢の仲居さんが多め
  青春通り…若い仲居さんが多め

以上のような住み分けがあるそうです。私にはよく分かりませんが……。
実際歩いてみると、確かにその通りかなという印象でした。妖怪通りのやり手ババアが一番おっかなかったです。

・飛田会館

ただ、時間はまだお昼過ぎ。外も明るくて、イマイチ情趣に欠けます。
というわけで、別の場所で時間を潰すことにしました。

友人の案内に従って、信太山へ向かいます。新今宮から信太山は、JRで20分程度の距離です。
飛田の他、信太山にも「新地」と呼ばれる旧遊郭跡が存在します。

飛田新地は料亭と仲居さんが1対1、顔見せ有りの営業形態でしたが、信太山新地の場合は旅館と料亭が1対1で営業しているわけではなく、顔見せもありません。

信太山新地では、仲居さんは、普段は新地内に数カ所ある待機所(置屋と言ったそうです)にいます。
旅館に客が入り、客が女中に簡単な希望を伝える、それを聞いた女中が待機所の仲居さんを呼び出して、ようやくご対面、というシステムだそうです。

信太山新地には、現在40軒弱の旅館が存在しますが、女中に好みを伝えてあとはお任せのところもあれば、仲居さんの簡単なプロフィールを見せてくれるところもあるそうです。私にはよく分かりませんが……。

気に入った仲居さんにお酌してもらうための確実な方法、それは旅館から出てきたところ(前の客が終わった直後)を狙うことらしいです。
そのためか、通りの角や辻に突っ立って、道行く女の子をジッと観察する立ちんぼ・男性さんがチラホラいましたが、あんまり長くウォッチし過ぎるのはマナー違反らしいのでご注意ください。

また、飛田は「料亭」、信太山は「旅館」なことにも注目です。

飛田新地の場合、料亭にシャワーはありません。
信太山新地の場合、旅館にシャワーがついています。

これは、飛田新地が「料亭」=飲食店として、信太山新地は旅館業法に則り「旅館」=宿泊施設として営業許可を受けていることによる違いだそうです。

浅学ながら述べますと、風営法の施行、複数回にわたる同法改正の際に、昔からあった遊郭や特殊飲食店というのは、何度も摘発の危機にみまわれてきました。
飛田新地や信太山新地などでは、自らの業態を「料亭」「旅館」とし、「中で起こることは、すべて客と仲居との自由恋愛である」という建前で、「我々はそもそも風営法の規制業種ではない」という理屈でもって摘発をかわしているそうです(誤解があったらごめんなさい)。
見事な知恵だと思います。

・察してください

信太山新地を出ると夕方5時くらい、新世界へ戻って串カツを食べながらビールを飲みました。
心なしか足取りが軽やかに感じます。

新大阪のホテルへ戻る前に、夜の飛田新地を再度散策。
昼間とはまったく別の、綺羅びやかな光景でした。
色とりどりのネオン、明るい光に照らされた美しい仲居さん、そして行き交う人の多いこと、やり手ババアの声にも気合が入っていて、まるでお祭りのようです。

夜の飛田新地、まるで現代の日本ではないような、非現実的で幻想的な景色が見られます。大阪へ行かれた際は、是非立ち寄ってみてください。
ただし、カップルで行くと本気で罵倒されるそうなのでご注意を。
また、区域内での写真撮影は絶対にしてはいけません。

・新地の入り口

苦界からあべのハルカスを仰ぎ見る

・尖った立看

ホテルに戻り即熟睡。
明日はようやく岐阜へ戻ります。

その7へ続く>

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