名古屋の運河 堀川を歩く

06.旅行のこと
この記事は約4分で読めます。

堀川という川をご存知でしょうか。
名古屋市内を流れる川で、江戸時代に物流を目的として造られた人工河川です。
(自然河川説もありますが、江戸期に大規模な開発が行われたのは史実のようです)

堀川は、名古屋市北端を流れる庄内川を水源とし、名古屋城の西側を通って南下し、名古屋港へ流入します。
名古屋城のお堀を流れるから『堀川』なんですかね。
よく分かりません。

堀川は昔から名古屋市街地の中心部を縦断するように流れているのですが、交通のためにいくつもの橋が掛けられています。
堀川ができたころに掛けられた7つの橋(五条橋、中橋、伝馬橋、納屋橋、日置橋、古渡橋、尾頭橋)のことを、特に「堀川七橋」と呼ぶそうです。
これらの橋、何度か架け替えが行われていますが現在でも道路橋として使われており、一度歩いてみたいなあと思っていました。

ただ、堀川沿いといっても七橋すべて歩くとかなり距離がありますし、とりあえず一番有名な納屋橋近辺をぶらつくことにしました。

名古屋市営地下鉄桜通線 国際センター駅3番出口を出て、これも堀川に掛かる桜橋周辺からスタートです。

1個目の橋 桜橋
国際センター駅から桜通を西に少し行くと、堀川に掛かる桜橋が見えます。
私はこの桜橋すぐ側にある『コメダ珈琲桜橋店』、納屋橋の少し北にある『コメダ珈琲納屋橋店』へよく行くのですが、ここではマルチや保険や宗教の勧誘、労使交渉や借金の追い込みなど、様々な人間ドラマが目撃できます。

DSC02841

2個目の橋 伝馬橋(堀川七橋)
堀川沿いを数分ほど歩けば、早速2つ目の橋が見えてきます。
堀川七橋の一つ、伝馬橋です。
橋の上には伝馬町通が走っています。

DSC02840

3つ目の橋 錦橋
そのまま堀川西岸を歩いて行くと、今度は大きな道路に突き当たります。
名古屋市の幹線道路の一つ・錦通、ここに掛かるのが錦橋です。

DSC02848

4つ目の橋 納屋橋(堀川七橋)
引き続き西岸を歩きます。
なぜ私が西岸を歩くのか、これにはキチンとした理由があります。
納屋橋周辺・堀川西岸は風俗街・ラブホテル街になっていて、一時は立ちんぼ(私娼)なども大変たくさん居た風紀紊乱な地域なのです。
今は真っ昼間なのでさすがに人気も少ないですし、’00年台後半大量摘発で立ちんぼさんの数も激減してしまったそうですが、ラブホテルの前にはソレらしい車が停まっていたりして、少しドキドキします。

少し歩くと、目当ての納屋橋が見えました。

DSC02857

他の橋はコンクリート橋ですが、納屋橋だけは鉄橋です。
初めにアーチ鉄橋が掛けられたのが1886年、以来名古屋市のシンボルとして親しまれ、1981年に建て替える際にも、以前の橋と同じ鉄橋で、以前と同じ意匠を残したデザインで造られました。
外見はアーチ橋のように見えますが、下部アーチ部分は飾りで、無くても問題ないそうです。

DSC02859

橋中央部にあるテラスが特徴的です。

DSC02864

橋の袂には、有形文化財『旧加藤商会ビル』が残っています。
今はレストラン・展示室として使われているようです。

DSC02868

風紀が乱れてまいりました。

DSC02869
DSC02877

5つ目の橋 天王崎橋
納屋橋から南に下ると、天王崎橋が見えます。
この橋の近くには劇団四季の劇場があるのですが、交通の便が悪すぎる(どこの駅からも徒歩10分前後かかる)ということで、近々名古屋駅近辺に新しく劇場ができるそうです。
私も何度か行ったことがあるのですが、ちょうど地下鉄路線のエアポケットみたいな位置に建っていて、どの駅から歩いても遠いですね。

DSC02881

6つ目の橋 新洲崎橋
この橋は、名古屋市の幹線道路の一つ・若宮大通と堀川が交差するところに掛かっているのですが、若宮大通がいわゆる100m道路(幅員が100mを超える道路)で、イマイチ橋感がありませんでした。

7つ目の橋 洲崎橋
そこかしこにプランターが置いてあって、自宅の庭感がある橋でした。

DSC02906

橋脚の下は居住スペースになっているようです(?)

DSC02908

8つ目の橋 岩井橋
大須通が走る橋です。
鉄のアーチがステキな橋です。

DSC02910
DSC02911

9つ目の橋 日置橋(堀川七橋)
擬宝珠のついた黄色い橋です。
大変に橋感があっていいですね。

DSC02912

10個目の橋 松重橋
歩き疲れました。

DSC02918

松重閘門
さて、この松重橋のあたりでは、かって堀川と中川運河が連絡していました。
水路同士が連絡する場所だと、結構な確率で「閘門(こうもん)」と呼ばれる施設が存在します。

閘門とは、ざっくり言うと川の水位を調節する設備です。
堀川と中川運河ですと、水位が異なるため、そのままでは船が通ることはできません。
そのため、閘門の間で水の流れを堰き止め、船が渡れるように水位を変えてやるのです。
以前の記事に書いた富山運河環水公園にも、閘門がありましたが、さすが天下の名古屋港、富山のものとはサイズが違います。

DSC02929
DSC02927

物流が海運から陸運にシフトし、堀川-中川運河間の物資の流れも減った結果、1951年に松重閘門は廃止されましたが、今でも往時の姿を留めています。

DSC02930

かってはこのゲートを船が行き来していたんですね。

DSC02936

帰りは大通りを通って帰ります。
中華料理屋かと思ったら潰れたピンサロでした。

DSC02944

堀川、率直に言うと汚いしドブ臭いんですが、名古屋の人の生活がよく見えて、歩いていて楽しいです。
また、早くに工業化した都市だけあって、街中に様々な遺構が残されています。
以前行った日泰寺近くの水道遺構も気になりますし、堀川七橋もあと4つ残っているので、機を見て挑戦します。

タイトルとURLをコピーしました